ここでは2021年6月28日(月)にNHK総合で放送のあさイチ「毎日の料理を楽に!おいしく!フライパン徹底活用術SP」で紹介された【フライパンの選び方】などについてまとめています。
知ってる?フライパンの選び方
フライパンの選び方
フライパンには素材や加工によってさまざまな特徴があるのをご存知ですか?
国内外200種以上のフライパンを扱っている調理道具の専門店を訪ねました。
東京・台東区にある調理道具専門店 店主・飯田結太さん
飯田さんはフライパンの魅力にハマりプライベートでもあらゆるフライパンを使いこなす達人です。
コロナ禍でフライパンのニーズにも変化を感じているといいます。
自宅で料理をしなきゃいけない機会が増えたときに、「自分のテンションを上げたい」
「もっとおいしい料理を作りたい」「もっとこだわりたい」といった意味でプロが使う高品質な料理道具を選ぶ方が増えているとのこと。
実は、いろいろな種類があるってご存知でしたか?
そんな中、注目されているのが鉄のフライパン。 (鉄のフライパン 見出しにする?h3
窒化鉄
鉄のフライパンを初めて使う人にとっても扱いやすいというのが錆びにくい窒化加工された鉄のフライパンです。
鉄は錆びてしまう、手入れが面倒くさいと敬遠されていた方が多かったのですが、この窒化鉄と呼ばれる錆びにくい鉄が出たことによってそれを使ったフライパンがすごく人気に。
こびりつきにくい
さらに、調理しやすいよう工夫がされた鉄のフライパンも。
デコボコしているフライパンの表面と食材が触れる面積が少なくなる。ツルツルのフライパンに比べてこびりつきにくい。
アルミのフライパン
続いては多くのシェフも愛用するアルミのフライパン。
アルミのフライパンは熱の伝わり方がいい、熱伝導がいい。
アルミのフライパンはソースを絡めるのに最適。
アルミのフライパンは短い時間で熱を伝えることができるため、パスタにソースを絡めるときには最適。
しっかり手入れを行うことで何年も繰り返し使えるので、そういったところも選ばれている理由です。
とはいえ、多くの家庭で使われているのがおなじみのコーティングされたフライパン。
こびりつきにくいフライパンにもさまざまな種類、加工があるんです。
各メーカーがどうやればもっと長く使えるか、もっと強度が高い加工を作れるかに頭を使っている。
そしていろんな色が出ているセラミックコーティングのフライパンなど、たくさんあるフライパンの中から自分にぴったりなものをどう選べばいいのか?
あなたにぴったりなフライパンは?
セラミック セラミックコーティングのフライパン
特徴は、フッ素加工のように食材がこびりつきにくい。いろんな色のものが出ている。
食材を調理しているときに、お皿に載っけた時をイメージできることも。
特別な手入れも要らないので人気急上昇中。
フッ素樹脂
今回のアンケートでは最も多くの人が使っていたのがフッ素樹脂加工のフライパン。
特徴:フッ素加工は人工ダイヤモンドを練り込んだダイヤモンドコートや大理石調の模様にしたマーブルコーティングとかいろんなものが出ています。
最近では、シリコンカーバイドといってダイヤモンドに近い固い粒子を練り込んだ新しいものも出ています。耐久性や長く使えるように各社それぞれ工夫しています。
鉄
コロナ禍だ注目されているという鉄のフライパン。
特徴:鉄のフライパンの作り方は砂型に溶かした鉄を流し込んで作る鋳物と鉄の板を機械でプレスして作るプレス型があります。鉄の特徴は蓄熱性が高いことです。
熱をたっぷりと蓄えておくことができます。板が分厚ければ分厚いほど熱をたっぷりと蓄えられてただ重くなってしまいますが、分厚いステーキを焼くときには最高です。
チタン
特徴:チタンは軽いのが最大の特徴。
プロの料理人でも中華屋さんがよく使っている。
重い中華鍋を使って肘を壊したり、腱鞘炎のなってしまった人が軽い素材のチタンを求める方が増えています。頑丈で軽い。
アルミ
特徴:熱伝導が良く、ソースが絡みやすいことからパスタ系の調理に向いている。
アルミを愛用しているシェフは多い。
ステンレス
特徴:ステンレスはアルミに比べると熱の伝わり方は遅いです。
多層ステンレスといい、ステンレスとアルミの板をくっつけてフライパンの鍋の形にするものが増えています。これは熱ムラ少ないことが特徴。
熱ムラは焼きムラにつながって味のぶれにつながります。
銅
特徴:銅はいろんな調理道具に使われているので金属の中でも熱の伝わり方が早い。
特に角型のフライパンが人気。(たまご焼き器)
卵料理などは銅が愛されます。卵焼き専門店やプロの和食の職人がこぞって採用しています。
サイズは大と小の2つがあると便利。
小さいフライパンで目玉焼きを作った方がキレイな丸みになるとかあるので、それぞれ使い勝手や利点があります。
食洗機で洗わないのがいいのは銅製と鉄製のもの。
鉄は錆、銅は特有の緑青(ろくしょう)が発生してしまう。
あとは、木の柄も食洗機とは相性が悪いです。
IHのかかるものかからないものがあるので注意。
銅は基本的にIHはかかららない。アルミもそう。
フライパンの下に鉄板を挟みこんで電磁波をキャッチできる形にしているものが増えてきています。
大丈夫?あなたの使い方
こびりつきの悩みについて。
こびりつくのは間違った使い方が原因?
間違った使い方をし続けたことが原因かもしれません。
☆フライパン取り扱い説明書(フッ素樹脂加工)
- 火力は中火以下で使用
- 予熱や加熱は中火以下に調節
- 空焚きや過度の強火はさける
フライパンの取り扱い説明書に記載されている「高温になりすぎるのはNG」。
温まるまでは強火でやりがちですがNGなんですね。コーティングが痛みやすくなります。これはこびりつきの原因にもなります。
日本弗素樹脂工業会によりますとフライパンの底に炎が触れる程度の中火で使用してほしいとのこと。
多くのフライパンに使われているフッ素樹脂は260℃を超えると劣化しやすくなる。
食用油を熱したとき、煙が出始めるのは200℃を超えたあたりなのでそれを目安に使用する。
フライパンと一緒に使うヘラにもポイントがあります。
高温中に金属ヘラや鋭利のものであると、コーティングが剥がれやすくなったり傷付いてしまいます。中火くらいの火力で長くもたせるのであれば竹製や天然のもの、ゴムベラなどを使うとよりコーティングが長持ちします。